ミートソースとパスタは和えるのか

子供の頃に食べていたミートソースのパスタは、パスタの上にミートソースをかけていました。もっとも、パスタじゃなくてスパゲッティと呼んでいましたが。スパゲッティはパスタの一種で、紐のように細長いものですよね。Wikipedia によれば、直径が2mm 前後のものはスパゲットーニ、1.6mm前後のものをスパゲッティーニと呼ぶそうです。パスタには、ペンネやラザニアを含むそうなので、日本で食される麺の種類が多様化してきたためパスタと呼ぶことが一般的になったのだと思います。

スパゲッティではなくパスタと呼ぶようになった頃から、パスタとミートソースを和えるのが一般的になってきたような気がするのですが、ミートソースとパスタは和えるのが正しいのか、ミートソースはかけてあるのが正しいのか、気になって仕方がないのでいろいろと調べてみました。

ミートソースまずは、Google の画像検索を試してみます。これを書いている時点で、ミートソースの画像検索結果は、こんな感じでした。ミートソースをかけている方が少し多いようですが、和えている写真も少なくありません。ミートソースを和えたパスタは、ファミリーレストランで最初に見たような気がするので、画像検索結果を食べログに絞ってみます。

ミートソース 食べログこれを書いている時点で、食べログのミートソースの画像検索結果は、こんな感じでした。今度は、ミートソースをパスタに和えている方が多いようです。和えて食べるのもよし、かけて食べるのもよしということでしょうか。でも、これでは疑問が解決しません。

 

いろいろと調べてみると、Yahoo! Japan の知恵袋に何で日本ではボロネーゼ(ミートソース)を混ぜずにパスタの上にかけただけの状態で出すんですか? という、疑問にぴったりの質問が出ていました。ベストアンサーの方の回答を引用します。

「ボロネーゼ」の起源は、調理をあまりされていないパスタに、
贅沢なフランスの煮込み料理を掛けたのが始まりです。
日本でミートソースが上に掛かっているのは、
その伝統を受け継いだ名残なのかもしれません?

ボロネーゼは、もともとパスタに和えずに出されていたようです。しかし、Wikipediaのミートソースの記事を読むと、「イタリアでは、伝統的にタリアテッレと和えて調理される (tagliatelle alla bolognese)。またはラザーニャ、カネロニとして調理される。」「イタリア国外では、スパゲッティと和えて食されることが一般的である。この食べ方はイタリア国内にも広がってきている。」という記述があります。もっとも、記事の写真は和えているものと、かけているものの両方があるのですが・・・。

ミートソースで探しても、どちらが正しいのかわからないので、ボロネーゼで検索してみたところ、ロケットニュースのイタリア人がこだわるボロネーゼ!正統派のレシピはコレだ!という記事が見つかりました!これなら正解が見つかりそうです。レシピから、重要と思われる箇所を引用してみます。

塩を加えたたっぷりのお湯でタリアテッレをゆでた後、湯切りし皿に取り分ける。パルメザンを少量振りかけてから、お玉1杯のソースをかける。

おお、ソースをかけています。正式なレシピでは、ソースは和えるのではなくかけるんだと思ったのですが、よく見ると「タリアテッレ」と書かれています。タリアテッレは、細長いリボン状のパスタのようです。うーん、記事をよく読むと、

イタリア人以外はボロネーゼというと、麺はスパゲティを使用することが多いが、それがそもそも間違い。正式なレシピでは、タリアテッレを使うほうが、ボロネーゼの肉っぽさとトマトソースとの相性が抜群になるとのこと。

と書かれています。つまり、ボロネーゼ(ミートソース)とスパゲティの組み合わせは、そもそもイタリアでは正式なレシピではないと。

ちなみに周りの人に聞いてみると・・・おいしければどっちでもいいと。ごもっともです。和えて食べるもよし、かけて食べるもよしってことで。


1 thoughts on “ミートソースとパスタは和えるのか

  1. ピンバック: ファミリーマートの「超大盛ミートスパゲティ」を食べてみた | UB Lab.

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